ドラキュリアII 鮮血の狩人

前作『ドラキュリア』(2000)で、ドラキュリアは十字架に吊され、朝陽に焼き尽<されて息絶えた。その死体がとある実験室へと運び込まれてきた。医学生エリザベスは死体を調べようとするが、誤って指先に傷を負ってしまい、そこから滴った血がドラキュリアの皮膚の細胞を活性化させてしまう。これがヴァンパイアのものだと確信したエリザベスは、恋人の大学教授ロウルに連絡をとった。ロウルはエリザベスとその友人たちに指示を送り、血を注ぎ込んだバスタブにドラキュリアの死体を浸らせる。こうして蘇生したドラキュリアは、今は廃墟となっているスイミング・プールに運び込まれ、ロウルの実験台となった。ロウルの目的はヴァンパイアの不死の秘密を解明し、その“生命の素”を抽出することだった。一方、東欧チェコでのヴァンパイア狩りの任務を終えた若き神父ユフィジは、ドラキュリアにとどめを刺すためニューオリンズに乗り込んできた。しかし、闘一髪のタイミングで、エリザベスらにドラキュリアの死体を運び出されてしまった。彼は、わずかな手がかりを頼りにドラキュリアを捜索する。医学生のひとりが、ドラキュリアから採取した血を自らの肉体に注射してヴァンパイアに変貌する。凶暴化したその医学生は街に飛び出して美女の血をすするが、駆けつけたユフィジの手で首を刈られるのだった。そのころ、プールでは指の傷を媒介にドラキュリアの菌に感染したエリザベスが身体の異変に苦しみ、さらにロウルが瀕死の重症を負うという危険な事態が発生していた。そしてエリザベス自身もヴァンパイアヘと変貌を遂げようとしていたのだ。